萎縮性膣炎

萎縮性膣炎(老人性膣炎)は、閉経後や卵巣摘出後の女性ホルモン(エストラジオール)の減少が原因で発症する膣炎をいいます。女性の平均年齢が80歳を超えた現在、著しく増えている病気です。

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腟の中は温かく湿っていて有機物が豊富にあります。この状態は微生物の繁殖にも最も適しています。しかし、健康な女性の腟内は乳酸菌が繁殖していて酸を分泌し、微生物の繁殖を抑ますので自然浄化されるシステムになっています。しかし、老化によって自然浄化システムも弱まりますので、微生物による繁殖が抑えられなくなり悪化して、いろいろな症状が出てくるのです。腟内が微生物により汚染すると、薄くなった腟の壁は充血、腟内の分泌物は黄色や赤色になり、やや膿性、感染臭も多少あります。腟壁の粘膜は炎症のため疼痛や灼熱感などの腟不快感が発生します。腟入口の乾燥感、掻痒感(かゆい)、違和感、性交痛、性交時出血などの症状もあります。閉経後の女性の多くはこの状態になりますが、人によって症状は違います。症状があっても気にならない人など、全ての女性に治療が必要ということではありません。
「萎縮性腟炎」は、閉経を過ぎた女性など、卵巣からエストロゲンの分泌が無くなるのでブドウ糖が不足します。それによって腟内の乳酸菌が著しく減少し、微生物が増殖します。この状態が「老人性腟炎」です。 腟壁は女性ホルモン、少量の男性ホルモンにより、閉経後十数年経過しても若い時代の2/3の厚さが保たれます。一部の女性ホルモンが不足しますと腟のひだが少なくなります。腟壁のコラーゲンが減少し壁そのものも薄くなる状態をいいます。